離婚関係

協議、調停、裁判…?離婚の種類と流れを難しい言葉なしで解説!

離婚の種類

4歳の娘を実家で育てる出戻りシングルマザーのモリベユリ(32)です!

今日は「離婚の種類(協議、調停、裁判)」についてお話します!!

 

2016年のある日「もう離婚したい…」と思ってGoogleで“離婚”と検索した私は、少々面食らいました。

難しい言葉だらけの弁護士事務所のブログ…

裁判所のHPを見ても専門用語だらけ…頭の中は「???」でいっぱい!

 

検索してわからない言葉をさらに検索、というのを繰り返し、なんとか手続きして…離婚しました。(諸々全部省略)

なので今日は離婚について考え出したときに、一番最初にぶち当たる「離婚の種類」についてを難しい言葉なしに解説していこうと思います!

イメージしやすいよう、私自身の事例も(できる限り)交えつつ話していきますね( *´艸`)

 

一番平和な協議離婚

夫婦で話し合って別れるのが協議離婚です。

話し合ってお互いに納得できたら、あとは離婚届けを役所に出すだけ。

なので一番平和な離婚ですね!(?)

ですが、平和に別れられる人は、おそらくこんなページをわざわざ見ることはないでしょう。笑

 

私は結婚生活で、夫婦の話し合いというのが噛み合わなかったため、協議離婚は断念。

法的な手続きをとる選択をしました。

 

家裁で話し合う離婚調停

離婚調停って?

夫婦の話し合いでどうにもならない場合、家庭裁判所に離婚調停を申し立てます。

これ、正式には夫婦関係調整調停と言われ、

  • 親権はどちらがとるか?
  • 面会交流の頻度、方法
  • 養育費の金額
  • 財産分与
  • 年金分割
  • 慰謝料

などの子どものことやお金の問題もあわせて話し合うことができます。

 

調停が無事(?)成立すれば合意内容が調停調書にまとめられます。

調停調書というのは裁判所の判決と同じ法的効力を持つので、例えば調停で決めた養育費の支払いが離婚後になされないのであれば履行勧告履行命令(裁判所から相手に支払いを促してもらう)という方法をとれるのです。

 

離婚調停の起こし方

最寄りの家庭裁判所に行って「離婚調停を起こしたいんですが…」と言えば、必要な書類やその書き方、申し立ての手順を細かく説明してもらえます。

 

裁判所の方も慣れたもので、「別居して調停を起こすなら婚姻費用分担請求調停も一緒に申し立てた方がいいですよ」などと教えてくださいました。

婚姻費用分担請求というのは、別居中に必要な生活費を請求できるもので、夫婦関係調整調停と一緒に申し立てする人が多いそうです。

(もちろん申し立てたからと言って、必ずもらえるとは限りません…。)

 

家裁によって若干前後するようですが、私の場合調停にかかった費用は収入印紙と切手代で4,000円ほど。(当時の手帳参照)

福岡市の家裁は裁判所内の売店で、印紙と切手がまるで“離婚セット”かのように販売されていました(笑)

 

実際の離婚調停は…

離婚調停を申し立てて、しばらくすると家庭裁判所から調停の日程が双方に送られてきます。

当日は第三者である調停委員2名が夫婦それぞれの話を聞き、中立の立場で話に入っていただけるので、夫婦2人だけで行うより冷静に話が進められます。

私は相手と顔を合わせないことを希望したので、別々の部屋に呼び出され、調停委員がそれぞれの部屋に入って話を聞く、というスタイルでした。

帰りも気を遣ってくださり、私と相手の終了時間をずらしてもらえたので、鉢合わせすることも防げました。

(ちなみに子どもは実家に預けていきました。)

 

調停は月に1回行われます。

短い方だと2回位で終了、長いと2年近くかかる方もいらっしゃるそうです…。(辛)

私はと言いますと…なんと2回で打ち切られてしまいました

2回で成立、ではなく不成立で打ち切りです。

 

というのも、調停はあくまでも調停委員を交えた話し合いで誰かが「はい、離婚!」と最終決定を下してくれるものではないのです。

双方の言い分があまりにも食い違っていたり、お互いに条件を譲らなかったりすると、話し合いになりません。

平行線のままの話し合いを何度も繰り返しても時間を無駄にするだけ。

そういう場合、調停委員から不成立にして次のステップに進んではどうかとうながされるのです。

 

調停不成立!→裁判へ

離婚

離婚訴訟のざっくり概要

調停が不成立の場合、次のステップは裁判です。

家庭裁判所で離婚訴訟を起こします。

 

訴訟となると民法(770条1項)で定められた離婚原因が必要になり、それを主張・立証しなければなりません。

法定の離婚原因は次の5つです。

  1. 配偶者に不貞行為(浮気、不倫)があった
  2. 配偶者から悪意で遺棄された(家出、生活費を入れないなど)
  3. 配偶者の生死が3年以上明らかでない
  4. 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
  5. その他婚姻を継続しがたい重大な事由がある

5つ目がわかりづらいですが、DVやモラハラ、金銭的な問題、性的な異常行為などが当てはまるそうです。

 

これらの離婚原因を立証しないといけないので、第三者(裁判官)が客観的に見て「こりゃ離婚すべきや!」と思ってもらえる証拠が必要になります。

 

訴訟の期間

離婚訴訟にかかる期間は、1年~3年ほどと言われています。

先に触れたように調停→裁判の流れをたどるので、調停で数ヶ月(もしかすると1年以上…?)経過したうえに訴訟でもこの年数がかかる…長期戦ですね(*_*)

また離婚するか否かだけでなく、慰謝料、子の親権、養育費などの争点が多いほど長期化する傾向にあります。

 

ただし離婚裁判になっても長期化を避けるために和解をうながされ、判決をくだされる前に解決することも多いんだとか。

裁判になるまで夫婦関係がこじれているのに、離婚せずに夫婦関係維持するって冷静に考えたら難しいですもんね…。

 

訴訟にかかる費用

訴訟を起こすにも費用がかかります(\_\)

調停と同様、収入印紙で裁判所に支払います。

  • 離婚のみ………13,000円
  • 財産分与請求……1,200円
  • 慰謝料請求……+1,000円~(請求金額によって変わる)
  • 子の養育費請求…1,200円(1人当たり)

これら収入印紙代に郵便切手代6,000円(裁判所によって異なります)が加わるので、2万円はかかると考えた方がいいでしょう。

 

訴訟そのものにかかる金額は上記の通りですが、裁判を有利に進めるために弁護士に依頼すると、プラス●十万という費用がかかってきます…。

(訴訟内容、依頼する弁護士さんによって額は異なります。)

もちろん訴訟にまつわる煩雑な手続きを全て自分でやれる!証拠もバッチリそろってる!という場合、弁護士に頼らずに訴訟を起こすのもアリだと思います。

ただ立証に値する証拠が乏しい場合などは、専門家のアドバイスは聞いた方がいいでしょう…最悪、敗訴したらムダになってしまいますからね…。

 

私が調停で不成立になって使った裏ワザ!?

私はというと、調停が不成立となったにもかかわらず、裁判は起こさずに離婚することができました。

なぜ離婚できたのか?

それは、セルフ和解したからです!笑

 

詳しく説明しますと、調停が不成立となったタイミングで相手にLINEしました。

かいつまんで言うと…

  • 調停が不成立となると、訴訟を起こすしかない
  • 毎日の日記、病院からの診断書など、証拠はそろっているので私が負ける可能性は極めて低い
  • わざわざお金や時間をかけて訴訟なんてお互い消耗するだけ
  • しかし話し合いに応じてもらえないなら、訴訟を起こすしかない

という内容。

 

相手は頭のいい人だったので、おそらくこのLINE内容は私が送らずとも自分で理解していたのではないでしょうか。

LINEを送ったらその日のうちに電話がきて、離婚届にサインして郵送すると言われました!!

わーい\(^^)/

 

…ただし、このやり方は万人におすすめする方法ではありません。

なぜなら口約束のみなので、金銭面に関する公正証書の作成などはできていないからです。

言い換えると「慰謝料や養育費、財産分与などの諸々を一切放棄してもいい、離婚して子どもの親権さえ取れればいい」という捨て身の覚悟がないとできません。

 

相手の名誉のために言っておくと、離婚に応じると言ってくれた電話で

  • 面会交流や養育費に関しては追って話し合う
  • 約束事は口だけにならないようLINEに都度残す
  • ひとり親がもらえる手当のことを考えると早い方がいいので、取り急ぎ離婚手続きを先にする

という約束はしました。

それから約3年経ち肝心の“養育費に関する話し合い”は、していません。

が、私自身「養育費の件どうなってんの?あぁん!?」と催促はしていないので、お互い様だと思っています。

 

あとこうやって自分自身の経験を(無許可で)発信して仕事にしていますが、養育費なしで育ててんだからそれぐらい許してくれよな、とひそかに思っています。←

(だから共通の知人の方々は、これを見てもそっと見なかったフリをしてください。笑)

 

自分の絶対譲れないラインを明確にしておこう!

離婚

今回は離婚の種類や私自身がどうやって離婚したのかを、ごくごく簡単に紹介しました。

人それぞれ事情があるので、共感してくださる方もいれば「そんな離婚の仕方あり得ない…」と思う方もいらっしゃるでしょう。

(後者の方が多いかも?笑)

 

勢い任せな私が言うのもなんですが、自分の譲れないポイントを明確にしたうえで離婚の話は進めるようにしましょう。

例えば相手の不貞が理由で離婚したい場合、慰謝料ゼロで勢いで離婚してしまうと、後から思い返して「慰謝料ぐらいもらえばよかった…ムキーーー!!(# ゚Д゚)」と気が収まらなくなるかもしれません。

子だくさんで全員自分が親権を取った場合、養育費ゼロだと実際生活は苦しいでしょう。

 

「これだけは」「せめてこの金額は」というラインを明確にしたうえで、それを実現できる離婚の方法を考えてください。

法的なアドバイスは資格がない私にはできませんので、ここで離婚に関する大枠がつかめた方は無料で相談できる法テラスなども活用しながら今後のことを考えてみられてくださいね。

 

離婚したいと悩む全ての方が、納得できる形で結婚生活を終えられることを祈っています。

離婚は終わりではなく一区切り、新たな生活のスタートです!

新生活を笑顔で迎えられるように、がんばっていきましょう^^